公開日 2021年07月22日
小平に移ってから、「柿家」「麺屋 どらいち」「中華そば 紅」と紹介をしてきたが、今回は、小川駅付近の最後のラーメン店「九州ラーメンいし」へ入ってみることにした。
このお店は、調べてみると約半世紀経営をしている老舗。1973年に当時あったブリヂストンマーケットにオープンし2007年から現在の地に移転。長い間豚骨ラーメン一筋でラーメンを作り続けているそうだ。
この小川駅の東口には有名なタイヤ会社のブリヂストンがあり、広大な土地に巨大な社屋や工場などがある。現在は閉業し存在していないが、「九州ラーメンいし」はブリヂストンマーケットというスーパーの中でオープンしたのだという。
訪れた時間は閉店1時間を切っていたので、到着後ささっと店内に入った。
店内は、さすがに古くから営業をしているという年期がよくわかる。すべての席がカウンターで、正面の壁にメニューが張り付けられているのでそれを見てマスターに直接注文をする。
今回は、ラーメン700円。
目次
気になる営業時間
11:30~15:00/17:00~24:00
定休日:月曜日
コロナウイルス感染症対策の為時間が異なる場合があります。
注文方法は?
メニューを見て注文、帰りに清算。
今回のメニュー
名前:ラーメン(豚骨らーめん)
種類:ラーメン
料金:¥700
時間:注文してから5分くらい
オプション:なし
ラーメンが到着
どんなラーメンが来るのか楽しみだったが、注文してしばらくするとやってきた。器の年期がまたいい感じで。スープに浮いた豚骨油の膜に感動してしまう。豚骨ラーメンはこの膜は重要なのではないか、最近なんとなく思ったりする。
そして、豚骨臭が今まで食べてきた豚骨ラーメンと違う。このお店特有といっても良い臭い。これに沼ったらもう食べに通うしかないと思うくらいクラクラする。
スープを一口。いつもと違う豚骨臭が香るスープは、非常に個性的。とてもうまいのではないだろうか!若干好みが分かれる部分ではありそうだが悪くない。
このお店のラーメンは、約半世紀のとんこつラーメンの味。むしろそんな昔から豚骨ラーメンがあったなんて信じられなかったので、調べてみると、
豚骨ラーメンの発祥とされるのは、1937年福岡県久留米市とのこと。
とんこつラーメンの発祥地が久留米市であることは、あまり知られていない。始まりは昭和12年(1937)、屋台の「南京千両」。長崎県出身の店主が、ふるさとのちゃんぽんと当時横浜で流行していた支那そばをヒントに考案したといわれる。
その後、屋台の「三九」で偶然に白濁とんこつスープが誕生。久留米のラーメン文化は北九州や熊本、大分など九州広域に広がり、長い時間をかけて各地域独自のラーメンができていった。
参考:https://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000008.aspx
1937年に発祥という事など全く知らない、むしろ、醤油や塩ラーメンはさらに昔からあったのだろうがそれにしても昭和にして12年。こんな昔からあるなんてちょっと驚きだ。あっても3、40年くらいの歴史なのかと勝手に思っていた。
スープをいただいてみる。しっかり豚骨臭がして膜がはるのほどのものなので、濃厚なスープかと思いきやさっぱりした舌ざわり。レビューをあさってみると久留米で食べられるラーメンの風味のほぼそれなんだとか。豚骨ラーメンにも興味が出てきた。
麺はストレートの極細麺だが、いわゆる神田風龍や神田天神などで出される麺とは全く違う。ブツブツかみきる食感というよりば、バツバツかみ切る食感。硬く締まった柔軟性のある極細麺と表現する方が良いだろうか。今まで食べた豚骨ラーメンの麺は、一般的な極細麺か、中華麺などのラーメンの麺で食べるものしかなかったのでかなり新鮮。そして、紅しょうがをスープと一緒に食べるのがとてもうまい!豚骨スープと紅しょうがの酸味でさっぱりした味わいを楽しめる。
チャーシューは薄くて小ぶりではあるが、しっかりと肉々しい味わいで風味。
玉子は、しっかりゆでたまご。このラーメンには半熟よりこのようなタイプが良いのかな?
一通り食べたら、テーブルトッピングにある「いし特製辣油」お店で作られたんだそうだ。かけて食べると、程よい辛みが加わり麺のうまみが上がる。豚骨ラーメンに辣油をかけたのは初めてだと思うがなかなかのお手前。
勢い余って、スープまで完食。この豚骨スープとニオイには中毒性ありとみた。いわゆる今流行に乗っているようなお店ではなく、街中華的な老舗店なので知らない人も少なくないのだろうと思うが、おすすめの店舗。生粋の豚骨ラーメンにも興味が出てきた。今後調べてみたいと思う。
【アクセス】
住所:東京都小平市小川西町3-18-10
交通:西武新宿線小川駅:西口下車・・・徒歩5分
営業時間:11:30~15:00/17:00~24:00
コロナウイルス感染症対策によって時間は異なる場合があります。
座席:10席(カウンター)
定休日:月曜日